サッカー原稿
【山形ファンFookの「Soccerド素人の視線」】

<@「もりの」ダービーマッチ・観戦記(ソニーサイドから見て)>
9/24・仙台スタジアム・雨のち曇・8225人
× S仙台 1 (0−2) 3 B仙台 ○
(1−1)
昨年来の山形ファンにも関わらず私が仙台ダービーに行く理由、それはあまり にも不純であった。
@一度は地元で行われる「ダービーマッチ」というモノを見ておきたい。
A大学院が決まってから、精神的に疲労が蓄積していたのでそのリフレッシュ 。
BB仙台に今シーズン2敗を喫してしまった我が山形の弔い合戦。
特にBに関しては不純以外の何物でもない。何ということだ。それよりも、同 じ節に行われる川崎Fとの直接対決を見に川崎に飛んで行った方がいいに決まっ ているのだが、バイトの給料日の関係で月末は金欠になるのが通例で、とてもじ ゃないが川崎までの往復の旅費を捻出できるほどの財力は、私にはないのだった 。
そんなことはさておきまずは試合である。18:15ぐらいに仙台スタジアム に入ったときには、「おいおい、これでもダービーマッチか?」と己の目を疑っ てしまったのだが、キックオフ直前に向かって、ソニー側ゴール裏を中心に客が 入っていき、最終的には有料入場者8225人という大盛況ぶりであった。
試合は開始早々からいきなり動き出す。2分、DF同志でのパスミスをついて 阿部がボールをカット、即ゴールゲット。ゴール裏のSファンの出鼻をいとも簡 単にくじいてしまった。ソニーもここから徐々に立ち直って何とかチャンスを作 りにかかるものの、38分、またしても阿部の突破を許してしまい、ゴール中央 にガツン。前半はさながら「阿部ちゃんショー」といったところであった。
後半に入り、今度はソニーがB仙の出鼻をくじく。46分、右サイドからのセ ンタリングにチーム得点王の鳴尾が反応、右ゴールポストにワンクッションさせ てゴールネットを揺らす。この芸術的なゴールを目の前でみたソニー側はこの日 一番の盛り上がりを見せた。ところが、この1点がB仙のDF意識に火をつけさ せてしまったか?とにかく何度もチャンスが訪れるのだが、気がつくとそこには 必ずと言っていいくらいドゥバがいる。鳴尾に続く攻め看板が足りないことも相 まって、決定的な場面はことごとく潰されてしまう。そうこうしているうちに7 0分のB仙のコーナーキック。千葉直−ドゥバのホットラインが今日も開通して しまった。この前に山形戦で見たとき同様、ドゥバのヘッドは打点が高いし、居 場所がまたドンピシャである。一旦フリーにしてしまったらどうしようもなくな ってしまうだろう。その後も一進一退の展開が続いたが、ゴールの方はここまで 。後半はドゥバの存在に手を焼く結果になってしまった。そしてこのままタイム アップ。1−3でB仙の勝利。S仙、もうひと足ふた足B仙に及ばなかった。あ と1枚でも攻め看板があったらなぁ、と思ったのは私だけだろうか?それと。も うちょっとマークをきちっと、特に阿部にはとにかくネチっこくついてほしかっ た。私は山形戦2試合で阿部を見ることはなかった(彼が出場停止のため)のだ が、とにかく速くて抜け目がない。キレさえしなければB仙最大の危険人物であ ることは明らかであった。(あくまでキレなければ)
さて、試合こそ1−3で私が肩入れしていたソニーは負けてしまったものの、 スタンドでの時間はすごく楽しかった。何より、開始前のソニーのスタッフの皆 さんの心配りにはすごく感動した。まず、ゴール裏スタンドにはいるときに、「 こちらお持ち下さい。」と、選手紹介の入ったパンフレット&チラシ(チラシに は抽選番号が入っている)、そして、ソニー仙台オリジナルのハリセンを渡され た。更に、車イス席の所では、「こちらもお使い下さい」と、ブルーのゴミ袋、 しかもこれが既に膨らませてある!更に、席についてからも、応援部隊の人が1 席1席歩いて回って、応援歌の書かれたメモと顔に張り付けるビニル製のシール を配っていた。初めて応援するという人にはすごくありがたい心配り、うれしい 限りである。私も顔にシールを張り付けて2時間大いに楽しんだ。そして、ゴー ル裏には、背広姿のおんつぁん方から、アベック、果てはジャージ姿の子供たち まで色々な人たちが集まってすごくアットホームな雰囲気が出来上がっていて、 こちらとしても安心してみていられた。
Jリーグの改組にともなって、仙台ダービーはひとまず今期限りになってしま うが、ぜひまた復活して欲しいものである。いやいや、ダービーマッチ、すごく か面白いですね。
追伸 「もりの」ダービーというタイトルは、セリエAの「ミラノダービー」 に引っかけたつもりなのですが…、ダメですね。
<A前号を受けてのレス(ここからは山形の立場で)>
1.18節のB仙(AWAY)でうちのFWが庄司&中森だったのは、レギュ ラーの塩川が出場停止だったための応急処置です、まぁ、今さら「居たらどうな ったか」の話はタブーだが。
2.「馬見ヶ崎の川原に5万人入れて、なぜ県営に3000弱しか入らないの か」って?いてててて、それを突かれるのがいちばん辛い。常々言われるんです よ。上位戦線にいるのになぁ。どうも山形人も熱しにくいたちなのか?
おまけ.山形−新潟の対戦を「日本海ダービー」と呼ぶ流派があるみたいです が、如何なもんでしょう?まずいと思いませんか?何でもダービーにしてしまっ たらきりがないのでは?私的には、横浜・大阪・仙台以外はダービーと呼んでは いけないと思うのですが、どうでしょう、皆さん。(かつて、川平慈英がニュー スステーションで清水−磐田を「ダービー」ではなく「大井川決戦」と呼んでい た。これはグッドアイデアだと思うのだが。)
編注:昔は、本田技研−ヤマハ発動機戦を、「天竜川決戦」と呼んでいたらし い。ま、何でもダービーでいいんじゃないっすか?

<B次の観戦予定>
本音を言えば10/4の東京ガス戦(鶴岡・小真木原)は5月のB仙戦以来2 回目のモンテディオデー(青い服を着て行けばタダ)なので行きたいところなの ですが、「携帯ラジオ部チーフ」としては「ラジ井社員交流会」をさぼる訳には いかないのでここはパス。(もちろん金欠も理由の一つ。)なので、当面の目標 は、10/18(28節)のS仙台戦(同じく鶴岡)の予定。ん?ということは 鶴岡で「T.kanno」氏とご対面か…?!(でも間違いなく座る席は正反対。 )私的には、あわよくばソニーを肴に石崎監督の胴上げを・・・。

と思ってたら、何、川崎に負けただと?!おいおい、これで2位転落&川崎に マジック「21」点灯かよ。残りの対戦相手からしてもやばいなー。おいおい・ ・・。(注:この文章は9/27の夜中、傷心状態の中で打っています。今号が 出る頃には当然状況は大幅に変わっています。)試合についての詳しいことは、 編集長様、お願いいたします。

以上、Captain Fookでした。

編:というわけで頼まれたのですが、時間がないので省略。

その後山形は、
○JFL24節 10月4日(日)14時 鶴岡 観衆4,286人
モンテディオ山形 1(1−1)3 東京ガス
シジクレイ (0−2) アンジェロ、岡元、小林

○JFL25節 10月8日(木)19時 佐賀 観衆1,934人
サガン鳥栖 1(0−0)0 モンテディオ山形
片渕     (0−0)

 (1V0) …と、3連敗。
Captain Fook氏、急遽かけつけた26節は、
○JFL26節 10月11日(日)13時 山形県
モンテディオ山形 3(1−0)1 大分トリニティ
佐藤由2,庄司 (2−1) ウィル と、連敗脱出。
しかも、東京が水戸に勝ったが、Vゴール勝ちのため、勝ち点で山形が東京を 1点上回り、かろうじて2位確保。
書き忘れたが、今後のソニー仙台の日程。
27節 10/14(水)1900 仙台 東京ガス
28節 10/18(日)1300 鶴岡 山形
29節 10/25(日)1300 韮崎 甲府
30節 11/1 (日)1300 等々力 川崎F
そして、ソニー仙台は1999年より行われる、「日本フットボールリーグ( 略称・JFL。混乱を避けるため、当面「新JFL」と記す)への参加がJFA 理事会(10月8日)にて承認された。参加チームは以下の通り8チーム。
ソニー仙台FC (現JFL、宮城県多賀城市)
FC水戸ホーリーホック (現JFL、茨城県水戸市)
横河電機サッカー部 (現関東リーグ、東京都武蔵野市)
国士舘大学サッカー部 (現JFL、東京都町田市)
ジャトコFC (現JFL、静岡県富士市)
本田技研工業サッカー部 (現JFL、静岡県浜松市)
デンソーサッカー部 (現JFL、愛知県刈谷市)
大塚FCヴォルティス徳島 (現JFL、徳島県徳島市)


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