【山形ファンFookのド素人の目線(第2回)】
<はじめに>
- そうなんですよ。(前号の流れを受けて。)23節以降川崎・ガス・サガンと
悪夢のような3連敗。全16チーム中唯一連敗をしたことがなかっただけにこの
結果はショック。折しも9月分の給料がギリギリ5桁という悲惨な状況に陥った
ため、前号での観戦予定をキャンセルさせて頂き、急遽26節の大分戦に「スク
ランブル発進」した次第であります。ちなみに28節(ソニー戦)はテレビ観戦
に切り替えました。今回はその2試合の観戦記です。
(T.kanno氏にお会いできるのは果たしていつの日か・・・)
編注:Kanno氏は、10/18(日)は鴻巣(大宮3−0大分)にいたらしい。
<生の観戦記(26節・大分戦)>10/11・山形県陸・3704人・天気
快晴
◎ 山形 3(1−0)1 大分 ×
- (2−1)
8分 佐藤由紀彦 73分 ウィル
55分 庄司
89分 佐藤由紀彦
- さて試合の方だが、前半は正直いって「おねむの時間」だった。8分、由紀彦
のヘッドであっさりと先制したのだが、今いち印象が薄い。というのも、この後
どうもお互いに攻めきれない。しかもマルキーニョがケガから復帰するも40分
持たずに飯塚と交代。いやーな予感が漂ったまま前半を終える。連敗してるとち
ょっとしたことでもピリピリしてしまうものである。
- 後半に入って10分、庄司のゴールで大分の出鼻をくじくのだが、これまた第
2波、第3波がなかなか続かない。そうこうしているうちに徐々に大分が主導権
を握り始め、何度となくピンチを迎える。何とか耐え抜いてはきたものの、つい
に73分、ウィルにゴールを割られて1点差。本格的にヤバイ。ますます押せ押
せムードになる大分。山形は攻めるきっかけがつかめない。試合自体が前半より
きれいに進んだ(イエローなどで試合が止まらない)ので、パスカットしない限
りこっちのペースにならない。それでもDF陣が耐え抜いて大分の猛攻をしのぎ
続ける。そしてロスタイム。フィニッシュが決まらずに業を煮やした大分はつい
に同点狙いで捨て身の「11人攻撃」に打って出た。が、このギャンブルは見事
に不発に終わる。すばやくGK鈴木克美が出したボールは吸い込まれるように由
紀彦の元へ。由紀彦、安全に無人のゴールまで運んで3点目ゲット。由紀彦にボ
ールが出た時点でスタンドは全員総立ちの盛り上がり。この日最も歓声が上がっ
た瞬間であった。
- 結果3−1。山形の連敗は3で止まった。内容的には色々問題はあるだろうが
、この試合での最大の目的は石崎監督も言ってた通り「とにかく90分で勝つこ
と」。勝利に飢えたチームには内容うんぬんより1つの白星が何よりの活性剤に
なるのである。とりあえず1つの勝利を上げたこと素直に評価しよう。
<ところで>
- 当日の試合は「企業応援デー」ということで会社ぐるみでの応援が3社ほどあ
り、特にある1社からは1500枚のゴミ袋の支給が行われた。しかし、途中ま
での試合展開もあってか、スタンドの盛り上がりはもう一つだった。クラージュ
(山形の公認サポーター集団)の皆さんが一生懸命リードするのだが、そこは場
慣れしていない企業の皆さん。どうも手元がおぼつかない。クラージュ近辺(第
4コーナーから15mぐらい)は大いに盛り上がっていたのだが、中央付近にな
るとまぁ冷めたもの。見てるだけの人も結構多かった。
- 私は最初ド真ん中の前から4列目ぐらいに座っていたのだが、私の前の人はも
のすごい形相で試合を見つめ、聞き取れないぐらいの声で文句やグチを言ってい
た。その隣の人は試合開始前からビールを飲んでかなり出来上がっている状態。
応援用にメガホン・旗・ゴミ袋2枚を準備してきた私だが、とてもここは大騒ぎ
できるような雰囲気ではない。そう見込んだ私は開始2,3分で第4コーナー付
近の中段の席に移動。しかしこの近辺も結構冷めていて、目の前では年輩の人が
居眠りをし、後ろでは応援する気などさらさらなさそうな女子中生が私語ばっか
り交わし合う始末。不愉快になってしまった私は前半の25分頃にまた席を立っ
て、クラージュの皆さんにもっと近いところに移動。ここではなかなかほどよい
盛り上がり。結局ここで最後まで応援し続けた。「始めからここにいればよかっ
た…」と思ったのは言うまでもないのだが、やっぱり東北人って燃えにくい性格
なのかなぁ、とも思ってしまった次第である。今度からなるべくクラージュの近
くに座るようにしようっと。
<教訓(私の経験からして)>
@応援するチームをちゃんと決めてからスタジアムに来るべし。
- 私が初めて観に行った試合は、去年の6月のB仙−山形戦(利府)でした。1
000円のサポーター席ではなく2000円のスタンド席を買って、正面スタン
ドの山形寄りの席に座ったのですが、ただでさえ周りが応援しにくい雰囲気だっ
た上に、近くにはB仙の控えの選手がカップルで座ってしまい、とても山形を応
援できる状況ではありませんでした。チーム対戦型のスポーツを観る場合は、ち
ゃんと応援するチームを決めて、できるだけ応援団に近いところに座るのがいい
のではないでしょうか?中途半端な席に座ったり、応援する気持ちが曖昧だと思
ったほど楽しめないで帰る結果になってしまうので気をつけましょう。
A応援に来た以上は最低1つは何かしよう!
- メガホン1つ叩くだけでも結構違います。出来ることなら「ゲットゴール!」
だけでもいいからみんなと一緒に一声叫んでみましょう。それだけでもみんなと
の一体感が楽しめるし、「あ、自分は応援してるんだな。」という実感がわいて
きていいと思うのですがいかがなもんでしょう。
- あと、応援に来ておいて、私語・居眠りなんぞはもっての他です。応援する気
がないのなら…、出来たら中立の席に行って欲しいなぁ。あと、色々と不満はあ
るでしょうが、スタジアムの中は楽しむ場所ですから、できるだけ楽しい顔して
観ましょうよ。恐い顔なんかは似合いませんよ。
<その後>
- 次の試合(10/15・刈谷)で格下のはずのデンソーに2−3、それも後半
途中までの2点差をひっくり返されるという最悪の負け方を喫し、この時点で川
崎の2位確定マジックは「3」&優勝マジックは「5」。川崎の次の試合は東京
ガスとの直接対決のため、ここで川崎が90分勝ちしてしまえばその時点で優勝
決定。Vゴール勝ちでもJ1挑戦権獲得という状況。山形、まさに絶体絶命。さ
ぁ、どうする?
<テレビ観戦記(第28節・S仙台戦)>第28節・鶴岡小真木原・1080
人・天気 大雨
◎ 山形 6(4−0)1 S仙台 ×
- (2−1)
6分 真下 12分 マルキーニョ 54分 阿部健二
29分 マルキーニョ 44分 O・G
76分 庄司 89分 真下
- しまった、ウトウトしていたらもう15:30。あ、今日は京都新聞杯、もそ
うだけどソニー戦のテレビ中継がある日。井崎の法則を後回しにして慌ててチャ
ンネルを教育テレビに切り替えると既に3−0と大量リード。これはいける。か
な?このあと更に1点を追加(オウンゴール)して前半を折り返す。
- しかしそこは一筋縄では行かないソニー。7連敗中とはいえ、ソニーの恐さは
これまでに2試合を実際に見てある程度は知っていたので多少の心配はあった。
と思っていたら嫌な予感的中。後半最初の得点を上げたのはソニー。立ち上がり
の山形のモタモタを突いて阿部健がゴールゲット。そのあともソニーがやや押し
気味に攻めるのだが、大雨の中での試合ということもあってか、パスの精度がお
互いにもう一歩。徐々に消耗戦の様相を呈してくる。
- しかし、後半25分を回ったあたりから少しずつ山形に流れが戻ってきた。76
分、庄司が5点目をゲット。続いてロスタイムに入ってから真下がゲット(この
日2点目)。最終結果6−1。久方ぶりの大勝で今シーズンの3位以上を確保し
た。それにしてもものすごい大雨。鶴岡に足を運んだ1080人の皆さんと選手
の皆さんには心から感服します。
- 残り2ゲーム。山形はアウェーの新潟とホームのジャトコが相手。アウェーと
言ってもお隣だし、日程的にも残りは中1週が続くのでかなり楽と言えば楽と言
える。ましてや最後にはジャトコというチャンスカードが控えていることから、
これは有終の美が飾れそう…。
- 追伸 折しもこの日のフロン−ガス決戦は0−2で東京ガスが勝ち、川崎の2
つのマジックには変動なし。ついでに1−3位の順位にも変動なし。
(1位−川崎65・2位−東京ガス63・3位−山形61)山形、首の皮1枚つなが
る。
<次の観戦予定>
・JFLのレギュラーシーズンに関しては、おそらく先日の試合が最後でしょ
う。となると今度は天皇杯です。我が山形の開催地ですが、
(1回戦から)松江→いわき→万博→栃木→鴨池→横浜国際→国立
となっています。うまくいけば3回戦がガンバ、4回戦がグランパスです。J
FLチームは同じブロックには国士館しかいません。この開催地を見る限り、私
の財力で行けそうなのはいわき・栃木ぐらい。(ちょっと奮発すれば横浜・国立
も可。)これもちょっときついかも知れません。となると、地元(宮城)開催の
カードになりますが、行くとすれば、おそらく本命は仙台スタジアムでの準々決
勝でしょう。
・あと、これは考えたくないのですが、入れ替え戦の仙台開催。いい意味で札
幌には出てきて欲しくないのですが、もし出てきてしまって仙台開催になったと
きには熱烈に札幌を応援したいと思います。頑張れコンサドーレ!
(注:10/17の日刊スポーツによると、札幌の入れ替え戦のホームゲーム
は室蘭でやるという説が濃厚らしいのだが、寒さなどは大丈夫なんだろうか?)
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